剪定とは何か?意味や剪定の仕方までわかりやすく解説

観葉植物やアクアリウムについて調べていると、よく剪定という言葉が出てきます。

聞き慣れない人は、読み方や意味が全くわからないかと思います。ただ、植物にとって剪定は、育っていく上でとても大事な意味を持つので、しっかり覚えておきましょう。

正しい剪定方法や、どんな役割があるのか詳しく解説していきます。

剪定とは

剪定とは

それでは実際に剪定とは、そもそもなんなのか説明していきます。

剪定という漢字は「せんてい」と読みます。よく「ざんてい」「ぜんてい」などと読み間違いをする人がいるのですが、”剪定(せんてい)”です。内容と一緒に覚えておきましょう。

剪定は樹木の枝を切ることで、全体の形(見た目)を良くしたり、生長を促進する働きがあります。

大きく分けて2つの役割を持っています。

1.樹木の見た目を美しくする

まずは見た目ですね。植物に詳しくない人でも育てている人も多い観葉植物や、趣味でも人気になってきているアクアリウムも、見た目がとても大事になってきます。

樹木の枝を切ることで、全体的な見た目を良くし、不要な枝や込み合った枝のないバランスの整った樹木に変えていきます。

植物は見て楽しむ側面も当然ありますので、美しいことに越したことはありません。

2.木の生長を促進させる

見た目も大事ですが、植物にはしっかり育ってもらわないといけません。

剪定をすることで、木が栄養を効率よく吸い上げられるよう手助けする役割も担っています。

剪定をして風通しをよくしたり、葉や枝の隅々まで養分が行き渡るようにします。また樹木の天敵となる病害虫の繁殖を予防する効果もあります。

さらに具体的な役割でいうと、株への負担を軽減するためだったり、無駄な葉や枝を剪定することで花や果実・新芽等の本当に必要な場所に養分を行き渡せるといった役割になります。

観葉植物の剪定の仕方

観葉植物の剪定の仕方

参照URL:http://www.gakuenblog.com/miura/2337

インテリアの一環として観葉植物を育てている人も多いかと思います。

植物の種類によっても、タイミングはまちまちですが、一般的には植物が成長する春から夏にかけて剪定を行ってあげるのがベストです。また天気は晴れの日がオススメです。剪定時の切り口が湿ってしまうと、害虫や病気の原因となるので、すぐ乾燥される晴れの日がいいということです。

葉を整える程度であれば冬でも問題ありませんが、枝を切ってしまうと植物が寒さに耐えられない可能性も出てくるので注意しましょう。

植物の剪定時は、成長点を残して切るようにしましょう。成長点というのは、植物が新しく細胞を作る分裂組織がある場所を指しています。植物の茎や根の先端にあります。

成長点は幹にいくつかあるので、観葉植物の全体のバランスを考えながら、どこを切るか考えましょう。

剪定後の注意点

剪定後の注意点

剪定後は、人の傷口のように、植物も剪定した場所が傷ついています。人が傷口に薬や包帯を巻くように、植物にも癒合剤(病気や害虫のリスクを軽減し、切り口の癒合力を促進する働き)を塗ってあげ、日光の当たる場所に置いてあげ、生長しやすい環境にしてあげましょう。

癒合剤を塗ったら、日光の良く当たる場所に移してあげましょう。植物に日光を当てることで成長を促進してくれます。ただし夏場などの強い日差しを当て過ぎると葉焼けを起こし、葉の細胞が壊れてしまうので、遮光ネットを置くなり、屋内に移動するなり工夫しましょう。

日光と合わせて成長を促進するのが水やりになります。ただ初心者にありがちな間違いとして、水のやり過ぎがあります。水をたくさんあげた方がよく成長してくれると思い、過剰に水をあげてしまうのでしょう。これは逆効果となり、根腐れや根を弱める原因となります。

水やりのタイミングは、植物によってまちまちですが、基本的に乾燥を好む植物が多いです。ですので、上記のような水のやり過ぎには注意が必要になります。

ベストなタイミングとしては、土を手で触った時に、手に土がくっつかない状態が望ましいです。見た目の部分だと、土の色を見ます。水を与えた時は濃い茶色になっていると思いますが、次第に白に近い茶色に変わってきます。そのような状態で土がパラパラしていたら水やりのタイミングと言えるでしょう。

もちろん、植物によってタイミングもまばらなので、植物の種類毎に調べるのがベストでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。植物を育てる上で剪定は知っておくべき基本的な知識になります。

植物も生き物なので、元気よく育ってくれると育ててるこちらも、とても嬉しい気持ちになります。

正しい剪定方法、植物の育て方を把握して、元気で綺麗な植物を育てていきましょう。