文章の書き方を基本から学ぶ【例文つき】

文章の書き方を基本から学ぶ

昔とは違い、手紙を書くことは少なくなりましたが、今でもSNSやビジネスシーンでも、文章を書く場面はなくなりません。

それどころか、みなさんも日常からよく使うTwitterやLINEなどのSNSでは、短い文字で自分の気持ちを伝えなければならないシーンも増えてきています。

以下の問題点を感じている人は、
ぜひこの記事を参考にしてみてください。

  • 相手に伝えたいことが理解してもらえない
  • 本来伝えたかった内容と違うことがある
  • 自分で何を伝えたいのかわからなくなる
  • もっと整った文章を書きたい

文章力の必要性

文章力はコミュニケーションのツールとして、絶対必要なスキルです。学ばないのは、残りの人生を棒に振るのと同じ意味を持ちます。

自分の気持ちや伝えたいことが相手に伝わっていないことほど、辛いものはありません。ビジネスシーンでも必要です。上司は時間がないため、重要なことはわかりやすく簡潔にまとめて伝えなければなりません。さらに報連相が円滑にできているかという部分は、会社での評価にも繋がってきます。

日常でも同じです。自分が伝えたい内容がまとまっていないと、友人とLINEをしているときも、「で、結局何が言いたいの?」なんて思われているかもしれません。

頭の中では伝えたいことが明確だけど、実際に相手に伝えられている内容は、3割程度だったら虚しくなりませんか。相手に自分のことを理解してもらうためには、文章力をつけることは非常に大事なことなのです。

それでは実際に文章をどのように書いていけば、相手に伝わりやすくなるのか、基本的なことから説明していこうと思います。

1.件名とタイトルはわかりやすく

相手に伝えたいことを理解してもらうには、最初が肝心です。初めて会った人の印象も会って数秒で決まると言われています。

文章でも最初が肝心で、
その最初に当たる部分が件名タイトルになります。

ビジネスシーンで頻繁に使われているメールで言えば「件名」で、Webサイトや雑誌などのいわゆる「タイトル」もあります。

ここに魅力のある文章が書かれていれば、読み手は興味を持ち、その先の文章を読んでくれます。逆に最初の件名やタイトルが、全く意味がない内容だったり、興味の引かないものだったら、後に回されてしまったり、最悪読んでもらえないなんてこともあります。

以下は、ビジネスシーンで、上司に業務連絡のメールを送った際の、件名です。どちらが先を読んでみたいと思うか考えてみてください。

例文
  • ご確認お願いします
  • 【ご報告】Aプロジェクトの進捗報告について

忙しい上司からすると、要件には優先順位をつけたいものです。この案件はすぐに対応すべきものなのか、後でも大丈夫なものなのか。

そのためには件名の時点で、相手がすぐに行動を移せるようなわかりやすい文章を心掛けることが大事になってきます。

ブログやサイトでも同様で、タイトルを読んで何を伝えたいのかさっぱりわからない内容のものは、この記事を読もうと思いませんし、その時点でユーザーは離れていってしまうでしょう。

2.結論から伝える

文章の読み手からすると、読み始めるキッカケとなった「問題を早く解決したい」という希望が1番にあります。いつまでもダラダラと前置きが長い文章は、読み手の読む気力を下げ、それ以上読んでくれなくなります。

そのためには、最初に「この問題の答えは●●です」と伝えてあげることが、文章を読んでくれる読み手にとって親切と言えます。

ここで例文です。

例文


【タイトル】登山初心者が最初に登るべき山、おすすめ5選!
【本文冒頭】山というのはたくさんありまして、そもそも山というのは大きく分けると2種類あって・・・・


【タイトル】登山初心者が最初に登るべき山、おすすめ5選!
【本文冒頭】初心者におすすめしたい山は、以下の5つになります。それでは細かく説明していきましょう。

このように伝えたいこと、相手が一番知りたいことを一番最初に教えてあげることで、読者は、「この文章を読み進めて良いんだ」と感じ、しっかり先まで読んでもらえるようになります。

最初に結論を伝えることで、もう話す必要はないのではないかと感じてしまうかもしれませんが、答えを知りたい人というのは、その答えの理由も知りたい人がほとんどです。

結論を教えて相手を安心させることで、
しっかりとした理由付けをして、根拠を明確にし、読者にはさらに理解してもらえるようにつとめましょう。

3.一文を短くする

文章の中身の話になってきますが、
文章を書く際は、基本的に一文一義を意識して書くようにしましょう。一文一義とは、「一つの文章で伝えることは一つ」という意味合いです。

一文で相手に伝えたいという気持ちはわかります。そちらの方が書くのは確かに楽です。ただそれは書き手の都合であって、読み手のことを考えると、読みやすく理解しやすい文章を書いてあげることが再優先事項になります。

一文を短くするには、句点(。)を付ける意識をしましょう。句点は、「これで文章が終わりですよ」という意味を持ちます。よくありがちな間違いが読点(、)の乱用です。読点で区切ればいくらでも書けてしまうという変な認識は捨てましょう。以下の例文で確認してみましょう。

例文


先日遊びに行った親戚の家で、たくさんのごちそうが振る舞われたのだが、これがとんでもなく不味く、とてもではないが満足に食べられなかったのだが、隣で甥っ子が満足げに食べていたのを見て、あの幸せそうな甥っ子の顔は忘れることはないだろうと思った。


先日、親戚の家へ遊びに行った。その日はたくさんのごちそうが振る舞われた。ただ、この食事がとんでもなく不味かった。とてもではないが満足に食べられなかった。しかし隣で甥っ子が満足気に食べていたのを見て、あの幸せそうな甥っ子の顔は、忘れることはないだろうと思った。

句点がないと読者が疲れてしまいますし、頭の中で内容を整理する時間もなくなってしまいます。

また句点がないと、本当に読み手が言いたいことが伝わりにくくなってしまい、読者側も「で、結局何が言いたかったの?」となってしまいます。

文章同士の関係が深い場合は、続けて書いても問題ありませんが、よっぽどのことがない限りは、基本的に一文一義を意識して、一文で一つの内容をまとめられるように書いていきましょう。

4.専門用語を乱用しない

よくある間違いの文章で、専門用語を過剰に乱用する方がいます。自分に知識があることをひけらかしたい人かもしれませんし、単純にわかりやすく解釈できないで、なんとなくの意味合いで使用しているケースがあると思います。

前者であればすぐに止めましょう。
伝える相手に対して、敵意を剥き出してギャフンと言わせたいのであれば、それでも良いかもしれませんが、「読み手へ意味を伝えたい」という目的の文章からすると、意味合いが大きくズレています。

もちろん使うことが悪いと言っているのではなく、使うのであれば読者が意味を汲み取れるよう、しっかり専門用語の説明をわかりやすく加えてあげる方が親切と言えるでしょう。

例文

✕:来期の売上はしっかり結果にコミットしよう
◎:来期の売上はしっかり結果を出せるようにしよう

✕:話す時は、ロジカルに話さないといけません
◎:話す時は、論理的に話さないといけません

確かに横文字(カタカナや英語)などの専門用語を使うと、格好良かったり、知的に感じられますが、書き方によっては相手にとって鬱陶しさしかありません。

独りよがりな文章よりも、相手想いの文章作成を意識しましょう。

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか。
今回は文章を書く上での基本的な部分に絞りましたが、極めようと思えば、まだまだ必要な注意点はあります。

ただ実際に書いてみない限りは上達しません。読んで覚えた気になって終わりではなく、実際に自分の字で書くことで、初めてあなたの能力となります。

文章を書く力をつけて、
コミュニケーション能力の底上げをしていきましょう!