脳は人間が生きていく上で必要な行動をするための、司令塔となっています。
そして脳の中でも部位ごとによって
役割や機能が全然違ってきます。
そんな脳の部位ごとの機能を知るだけでも、自分が行動に移す時、効率的に動けますし、成長できます。
人生長いですし、
覚えておいて損はない知識かと思います。
脳の基本情報
とっとと脳の部位ごとの役割を知りたい人は、ここは飛ばしてもらって大丈夫です。
脳は成人体重の2%となる1.2〜1.6キロの質量があると言われています。
人間の脳は、記憶したり、考えたり、感情をコントロールしたりすることで、人間らしく更に成長していける機能をもっています。
一言に脳は「こんな機能を持っている」とは言えないほど、たくさんの優秀な機能をもっています。その中でも大脳は、人が物事を考えたり感じたり、言葉を記憶したり話したりする、特に大きな役割を担っています。大脳の部位を大きく分けると、4つの部位からなりたっています。
- 前頭葉
- 頭頂葉
- 側頭葉
- 後頭葉
今回はこの4つの部位ごとに、
どんな機能をもった脳なのかを紹介していきます。
1.前頭葉
大脳の前にあたる部位で、
”脳の司令塔”とも呼ばれています。
前頭葉は「考える」ことや、「言葉を話す」ことなどに特化した部位です。人の思考や理性を制御していて、言葉を話したり、体を動かしたりする機能をもっています。
人は集中する時、前頭葉を使います。
長時間にわたって読書をしていたら、頭がつかれたという経験はないでしょうか?
これは前頭葉を使った証拠です。
メンタリストのDaiGoさんが執筆している「自分を操る超集中力」の書籍の中でも、集中する際には、この前頭葉から出るウィルパワーしだいで、集中力を効率的に発揮することができると話しています。
書籍の中では、集中力には誰しも限界があり、いかに効率的に使うかで集中力を活かせるかが書かれています。集中力の高い人は、センスがあったり頭が良いとかではなく、前頭葉の使い方が上手いのです。
なにかに集中して勉強したかったり、覚えたい時には、前頭葉をうまく使うことで可能になるでしょう。
ちなみに前頭葉の機能に、
何らかの原因で問題が起きると、以下のような問題が出てきます。
- 自分が思う感情のまま行動する
- 言葉が喋られなくなる
- 運動機能に問題が発生する
- 我慢が必要な場面で我慢ができなくなる
日常で人と生活していく中では、
大きな支障を起こしかねない状態ですね。
2.頭頂葉
頭頂葉は、頭のてっぺんに位置する部位で、「感覚を認識」したり「三次元の空間の認識」、「計算をする」ことなどを司っています。
なにかを触ったり、温度を感じたり、痛いなどの感覚を、他の感覚と結びつける役割を持っています。それ以外にも、読み書きをしたり計算をしたり、空間を認識したりと、様々な機能に関与しているのも特徴の一つです。
塗り絵を行う際、どのような場所にどのようなものが描かれているのかを認識して、全体の構図を考えますが、この時、頭頂葉は活性化しています。
3.側頭葉
側頭葉は、その名の通り脳の側面に位置していて、耳の周辺らへんにあります。
主な機能としては、「聴覚」「言語の理解」「記憶や物事の判断」や「感情を抑制」したりなどの特徴があります。
日常的なところでいうと、食事を味わったり、視覚的な記憶の部分は多く使われていますね。
側頭葉に問題が起きると、以下のような問題が出てきます。
- 昔のことが思い出せない
- 最近のことは覚えられない
- なんのニオイなのかわからない
- 聞こえるが何を聞いているのか理解することが不可能
また障害を負ってしまうと、感覚性失語や記憶障害を起こす可能性があります。
感覚性失語というのは、言葉を聞くことができても理解できないことで、話し方も特に普通の方と変わらないのですが、言葉や話している内容の間違いが多くなってくるのです。
4.後頭葉
大脳の後ろの部分に位置する部位で、主に「視覚」の役割を持ちます。
視覚連合野という部分が、目からの情報を処理して分析してくれます。色や形といった情報を司るので、主に視覚とその認識に関与してきます。
後頭葉に障害を負ってしまうと、
視覚に障害が起こり、本来見えていないものを見えていると主張したり、本来見えるものが自分で認識できないという状態になります。
よく聞く、「後頭部を手でおもいっきり叩かれると、目がチカチカする」といった症状は、後頭葉に物理的ショックが与えられたことで、一時的に視覚障害が起こっているためです。
まとめ
脳と一言でいっても奥が深いですね。
種類や構造、機能などは違っていて、
それぞれが緻密な役割を持っています。
もっともっと知るべき情報はたくさんありますが、基本的な部分でいうと、まずは大脳の部位にあたる「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」の4つは覚えておきましょう。