一眼レフカメラのレンズの使い分けは?【初心者向け】

一眼レフカメラ。興味をもってハマったのは良いですが、次にステップアップしたくても、どんなレンズを買えばいいかわからない。

そんな初心者カメラマンの方には、この記事で状況によってのレンズの使い分けを知っていってください。

レンズにはそれぞれ特徴や強みがあり、あなたが撮りたい状況に応じて使用するレンズも変わってきます。

どんなレンズがあるのか、またどんな使い分け方法がいいのかを知って、カメラのスキルを更に上げていってください。

焦点距離でレンズを使い分ける

レンズは焦点距離の違いで3つに使い分けることができます。ちなみに焦点距離というのは、レンズとイメージセンサー(撮像素子)の間の距離のことを言います。焦点距離について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

カメラ初心者でもわかりやすい!レンズの焦点距離とは何か? カメラ初心者でもわかりやすい!レンズの焦点距離とは何か?

焦点距離はレンズの側面についている【●●mm】などと記載してある距離のことを指します。ここに50mmだったり85mmといった数字が入っていきます。この焦点距離は、写真用のレンズには必ず記載されています。わかりやすく言ってしまえば、「光はレンズを通って、その光がピントのあった点(焦点)」となるのですが、レンズからピントのあった点(焦点)までの距離が焦点距離となります。

さらにさらにわかりやすく言うと、焦点距離は画角を表します。画角すなわち写真に写る範囲になります。

まだカメラ初心者の方だとわかりにくいかもしれませんが、その焦点距離はカメラマンの好みだったり、状況に応じて必要な距離が出てきます。そのように適材適所でレンズを使い分けていくことも、良い写真を撮っていく上でとても大事なことなのです。

前置きが長くなってしまいましたが、レンズはまず焦点距離によって以下の3つに分けることができます。

  1. 標準レンズ:50mm前後
  2. 望遠レンズ:焦点距離70mm以上
  3. 広角レンズ:焦点距離35mm以下

さらに詳しく見ていきましょう。

1.標準レンズ

標準レンズは一般的には50mm前後の焦点距離をもったレンズのことを指していて、人が見る視覚に1番近い距離間で、写真を撮ることができるレンズです。主にポートレート撮影やスナップ写真などのような人物撮影には、自然体な距離感の写真を撮ることができるのでおすすめです。また風景写真などでも活用できるので、比較的オールラウンダーに近いレンズだと言えるでしょう。その証拠に初心者が買うようなエントリー機にセットでついてくるレンズキットには、だいたい標準レンズがセットになっています。

2.望遠レンズ

望遠レンズは遠くにある被写体を、ズームにすることで大きく写して撮ることのできるレンズです。ですので基本的に近くの被写体を撮る場合は、自分が離れて撮らないと画角に被写体が収まりません。また拡大する倍率が高いため、手ブレが原因の写真のブレが起こりやすいです。望遠レンズは近づけない遠い被写体を撮る時に利用します。例えば、鳥をはじめとした動物などは人が近づくと逃げていってしまうため、望遠レンズを使った遠くからの撮影が向いています。

また画角が狭いという特徴があるので、ごちゃごちゃした背景を入れたくないときは、望遠レンズを使うといった使い分け方法もありますね。

3.広角レンズ

広角レンズは1番画角が広いレンズになるので、みなさんが1番使い慣れている広さになります。というのもスマホやコンパクトデジカメなどで使われているのが広角レンズなので、馴染みが深いと思います。広角レンズは遠近感を出したいときや、写る範囲(画角)を広げたい時に使用されるレンズです。

遠近感を出したい風景撮影や、画角を広げて撮りたい集合写真などの時の使い分けがおすすめです。

単焦点レンズとズームレンズ

焦点距離の違いによって3つのレンズを紹介してきましたが、今度はこの焦点距離を変えることができるかどうかでも分類することができます。

その2つが単焦点レンズズームレンズになります。全てのカメラレンズは、必ずどちらかに分類されるので、まずはこの2つのレンズの意味を覚えておきましょう。わかりやすく説明すると単焦点レンズはズーム機能がないレンズ。ズームレンズはズーム機能があるレンズ。そんな感じです。これだと特徴やメリットの理解が難しいので、もう少し細かく見ていきましょう。

単焦点レンズとは

単焦点レンズはズーム機能がなく、撮れる距離が固定となっています。そのためレンズによっては被写体が近過ぎると画角に納まらなかったり、遠すぎると被写体が小さくなって目立たなくなるといったデメリットがあります。

では単焦点レンズは何のメリットがあるのかというと、撮影する上でとても大事になってくる美しいボケです。特に一眼レフカメラに興味を持った方は、この一眼レフカメラ特有のボケに魅力を感じて、自分でも撮りたいと思った方も多いのではないでしょうか。

単焦点レンズの見分け方としては、先程も説明した焦点距離の記載を確認することで単焦点かどうかがわかります。レンズの側面に記載してあるmmという部分を確認しましょう。単焦点の場合は、距離が固定なので【50mm】などと単体の数字しか記載されていません。

ズームレンズとは

ズームレンズはズーム機能があり、レンズ毎の決まった範囲内であれば、遠くにある被写体でも、双眼鏡のように距離を近づけて撮影することができます。しかもスマートフォンとは違って拡大するわけではないので、ズームレンズでの画質はくっきり写ってくれます。

ズームレンズの見分け方としては、単焦点レンズ同様、側面に記載してあるmmに注目します。そして【24mm-70mm】などと焦点距離の範囲が記載してあったらズームレンズということです。この場合だと24mmから70mmの範囲でズームができますよという意味になります。

まとめ

レンズの紹介は以上になります。まだまだ細かいレンズのメリット・デメリットはありますが、カメラ初心者の方はあまり詰め込みすぎても頭がこんがらがって、逆に写真を撮ることに面白みを感じてもらいにくくなってしまうので、一旦レンズの基本的なことを覚えて、実際に使ってみましょう。

メーカーによっても様々ですが、初心者でも手の届くようなレンズは販売されているので、自分撮りたいと思った状況に合っているレンズを選んで、環境によってレンズを使い分けてみてください。

レンズの種類を知ることで、より写真撮影も楽しくなっていきますよ。