NFTとは何か?初心者向けに意味や仕組みをわかりやすく解説

最近は「NFT」という言葉をSNSやネット上でもよく聞くようになりました。

ただNFTの本質的な意味や仕組みなどを、具体的に理解できていない方も多いと思います。

またトークンや仮想通貨、NFTアートなど、聞き馴染みのないワードなども乱雑して混乱されている方も多いのではないでしょうか。

今回はNFTの基礎を深堀りして、NFT初心者でもこの記事で網羅して理解できるよう、わかりやすく解説していこうと思います。

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NFTとは【略や意味など】

NFTとは【略や意味など】

NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語訳で「非代替性トークン」です。

Non-Fungibleが非代替性と訳し、取り替えることができないという意味を持ちます。

またトークン(Token)は明確な定義はありませんが、仮想通貨の業界ではブロックチェーンの技術を使って作られた仮想通貨のことを指します。

トークン=モノという程度の認識で問題ございません。

これらをもっとわかりやすくまとめると偽造のできない鑑定書や所有証明書が付いているデジタルデータのことです。

唯一無二のもので信用できるデジタルデータということです。
このままだとまだ理解が難しいかと思います。

現代のネット上に乱雑している画像データを思い出してもらえれば簡単です。

誰かが撮影した風景写真AがホームページAに載せてあるとします。一方別のホームページBでも、全く同じ風景写真Aを見つけました。さてこの風景写真Aはどちらが本物(オリジナル)なのかわかりますか?

わかりませんよね。

現在、ネット上ではサイトやSNSなどで同じようなデータが乱立している状況で、画像や動画などのメディアも、一度保存して自分のSNSやホームページに貼り付けるは容易なことです。

どれがオリジナルのデータなのか、信用性が失われているのが現実です。風景写真に話を戻すと、誰が撮影したオリジナルな風景写真なのかわからないのです。

これらのデータは、NFTでは「誰のモノ(作品)であるかが明確で、世界に一つしか存在してません」と証明されたデジタルデータとなるのです。

つまりデジタルデータの所有権のようなものです。

ただ勘違いしやすいのが、あくまで所有権であり、作成した本人でない限り、著作権や商用利用権が譲渡されているわけではないので間違えないようにしましょう。

NFTの歴史

NFTの歴史

NFTを語る上で外せない話題として、Twitter社のジャック・ドーシーの話があります。

Twitter社のCEOにジャック・ドーシーという方がいます。彼がTwitterで初めてツイートしたものが、2021年にNFTとして約3億6000万円で落札されたということがありました。

Twitterでの最初のツイートはまさに唯一無二であり、複製することが不可能です。

これがNFTにとって最初の大きな話題でした。

他にも、「Everydays: The First 5,000 Days」という5,000枚のデジタル画像を組み合わせて作った作品があるのですが、この一枚のデジタルアートが約75億円で落札されました。

他にはクリプトバンクスのアバターが約13億円で落札されたりと、現在NFTのバブル時代となっております。

メディアが安易に複製できてしまうと一番困るのは音楽やアート作品を作るアーティストの方達です。自分が作り上げた作品(写真や絵、音楽など)がどんどん複製(コピー)されて、価値も下げられていく。溜まったもんじゃないですよね。。

そんな問題を解決してくれたのが今回のテーマであるNFTです。NFTによって誰のオリジナル作品であるか証明できるようになったという訳です。

NFTの仕組み

NFTの仕組み

どのようにデータの証明や所有権を追跡するのかというと、それはブロックチェーンというシステムです。聞き馴染みのある方もいるかもしれません。

ブロックチェーンの説明は、定義が現状も定まっていないので説明が難しいのですが、わかりやすく紹介するのであれば、ブロックチェーンとはみんなで監視しているから不正をできないシステムです。

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NFTはブロックチェーンの仕組みを利用することで、NFTデータに対して”本物ですよ”という証明を与えたものになるのです。

NFTの仕組みを簡単にまとめると、

  1. NFT商品を取引
  2. ブロックチェーンに記録される
  3. デジタルデータの唯一性を保証し、所有者の追跡を行う

となります。

現状、NFTで扱われている商品としては、

  • デジタルアート
  • ゲーム
  • 音楽
  • ライブチケット
  • デジタル上の土地

などがあります。

他にもNFTにはプログラマビリティという機能があり、NFTデータに対して付加機能を付けられることができます。

どういうことかというと、通常、商品を転売してもその収入が作者に入ってくることはありません。

例えば古本や古着を想像してください。ブックオフやメルカリで書籍や服を購入しても、最初に販売した出版社や服屋へは1円も入りません。

ただNFTにプログラマビリティで「転売費用を作者に一部支払う」ということを記録すれば、作者から商品が離れた後でも、一部の売上代金が還元されていくということになります。

これってとても画期的ですよね。今まではネットで公開しても複製や価値低下のリスクが付きまとっていました。

NFTであれば、アーティストは安心して自分の作品を世に出せるということです。

まとめ

NFTによって複製データがなくなるということではありません。複製データは従来どおり存在しますが、オリジナルのものほどの価値はないという認識になります。

NFTについて紹介してきましたが、NFTには環境破壊というデメリットが存在することも忘れてはいけません。デメリットに関しては「NFTの危険性や懸念点について紹介」でも詳しく説明しておりますので、気になる方は読んでみてください。

この記事を読む前よりも
少しでも知識のアップデートができていると嬉しいです。

ではまた。

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