最近は大手企業の介入もあり、話題性に欠かないNFTですが、一定数聞かれるNFTは危険という声も無視するわけにはいきません。
NFTについて興味はあるけど、まだまだわからないことだらけで不安に感じている方も多いかと思います。
今回は話題のNFTについて、危険性やデメリットなどに着目してわかりやすく解説していきます。
そもそもNFTについて全くわからない方は以下の記事でNFTの基本について勉強してみてください。
NFTは危険なのか?問題について解説
いきなり結論ですが、NFTは危険ではありません。もちろんお金が絡んでいるのでリスクが0とは言いません。
正しい情報の元で利用するのならば問題ありません。
ただNFTについて問題視する声が挙がっていることも事実です。以下のNFT問題について1つずつ解説していきます。
- 手数料の高騰
- 詐欺や違法NFT
- マネーロンダリングの温床
- 環境への負荷が大きい
1.手数料の高騰
NFTを取引(売買)するにはイーサリアムという仮想通貨を使用します。このイーサリアムを利用する際に手数料が発生します。通称「ガス代」と呼ばれるものです。
ガス代(取引手数料)はタイミングにもよりますが4,000円〜10,000円などになります。予想以上に高いと感じる方も多いと思います。
取引手数料よりも安いNFTには価値がなくなってきてしまうという状態なのです。
単純な話、4,000円の価値があるNFTアートを取引手数料で10,000円持っていかれたらマイナスですよね。この状況を知らずに詐欺と感じてしまう人が多いようです。
2.詐欺や違法NFT
NFTアートの中には詐欺作品が横行しています。
実際にも、他者の作品を自分の作品と偽り、NFTで販売されていたことがありました。
NFTの作品はブロックチェーンの仕組み上、しっかりデータで取引が記録されますが、最初の前提となる、その作品が本人のものなのかという確認が難しいという問題があります。
よってNFTの作業商品が横行している状態になっているのです。
あとはサポートと偽ってTwitterやDiscordでアプローチを掛けてくる詐欺師もいます。
特にNFTを始めたての初心者は、詐欺師からしたら絶好のカモです。そういった知識のない人に対して、サポートをしてあげるというていで騙そうとやってくるわけです。
あとは詐欺とは少しズレますが、フォロワーが多くて影響力のあるインフルエンサーさんが「今NFTを買えば高く売れるよ」などと煽っている場面もチラホラありますので、そこらへんもNFT初心者は惑わされないよう注意が必要ですね。
3.マネーロンダリングの温床
NFT市場は急成長している反面、規制や監査などの法整備が追いついていません。よってマネーロンダリングの温床になってしまうという危険性があるのです。
マネーロンダリングとは”資金洗浄”のことを指し、簡単に説明すると「犯罪などで得た汚いお金を、正規の取引で得たお金のように偽装する行為」のことです。
ただブロックチェーンの仕組み上、すべての取引が記録されているため、原則マネーロンダリングは難しいとされています。
4.環境への負荷が大きい
多くのNFTアートはイーサリアムのブロックチェーン上で構築されています。イーサリアムは仕組み上、莫大な電力が消費されるので環境への被害が懸念されています。
つまりNFTアートの生成や売買での消費電力がとてつもないことになっています。
電力を大量に消費するので、二酸化炭素の消耗が激しいのです。
この取引方法を、PoW(プルーム・オブ・ワーク)方式と言って、これはイーサリアムだけでなくビットコインでも使われています。
そのため、この環境破壊を問題視したテスラ社のイーロン・マスク氏も、テスラでのビットコイン決済を中止した程です。
ただし、イーサリアムは現在消費電力が低いとされているPoS方式へ移行を進めています。
移行が完了すれば電力消費が抑えられるようになるので、現在よりも環境破壊への影響度も低くなると予想できます。
まとめ
大前提として、NFTをやれば簡単に稼げるという考えはNGです。どんな商売、投資にもリスクはつきものですし、簡単に稼げるなんてものは存在しません。
一方でリスクや危険性について深く理解することで、上手く活用できるチャンスが生まれるのも事実です。
安心安全にNFTを活用してみたいと考えているのであれば、その市場について勉強し、どんな懸念があってどんなリスクがあるのか理解することが大切です。
結局どの業界も知識がなければ上級者にカモにされ、詐欺にかかって終わりです。
いつの時代も新しい技術には批判がつきものです。情報を調べて自分の中で整理がついたら、その技術が正しいものなのか、将来必要なものになるのか判断しましょう。
NFTは危険なものと決めつけるのではなく、自分で判断ができるまで理解することが先決です。
この記事を読む前よりも
少しでもNFTについての知識がアップデートされていると嬉しいです。
ではまた。
[…] いうデメリットが存在することも忘れてはいけません。デメリットに関しては「NFTの危険性や懸念点について紹介」でも詳しく説明しておりますので、気になる方は読んでみてください。 […]