レンズフードの必要性を検証!撮影時の効果は?

レンズフードの必要性を検証!撮影時の効果は?

レンズフードというと、カメラ初心者からすると見栄えが格好良かったり、プロや上手い人が付けている漠然としたイメージしかないと思います。

レンズフードを付けることで、実際にどんな効果があり、撮影上での必要性はあるのか、など疑問な部分が多いと思います。

今回は実際にレンズフードの必要性や装着することで得られる効果をわかりやすく紹介していこうと思います。

レンズフードとは

レンズフードとは、よくカメラマンが持っているカメラレンズの先端に付いているフードのことを指します。写真撮影をする時は、常に付けておくものです。

簡単に説明すると、みなさんが夏にかぶる帽子のひさしのような役割を担っていて、レンズを眩しい光から守ってくれます。

ただ、ご存知の通り写真撮影には光は重要です。ここでいう眩しい光というのは、撮影においてほとんど必要としない不要な光のことを指します。

※撮影の目的によっては敢えて付けないときもあります。

レンズフードの種類と付け方

実際に使うレンズフードにも形状の種類があって、大きく分けると以下の2種類に分類できます。

  • 丸型レンズフード
  • 花形レンズフード

レンズフードの中でも1番普及しているのが、単純な筒状の形をした丸型レンズフードです。古い型のレンズに多いです。花形フードの形状と比較すると見た目的に冴えない印象を持たれることが多いです。丸型レンズフードは、単焦点やキットレンズ、超望遠レンズが多い傾向にあります。

花形レンズフードですが、形状がチューリップのような形になっています。見た目的には1番人気があり、標準ズームレンズや広角レンズに使われることが多いです。

ただ前後左右で羽の大きさが違っていますので、装着する方向を間違えてしまうとケラレが発生してしまいます。

ケラレというのは、レンズフードの方向が正しい向きに装着されていないで撮影をした際に、羽の部分が写真に写り込んでしまうことです。せっかく良い写真が撮れたと思っても、思わぬ邪魔者が写ってしまうとテンションが下がってしまいますよね。カメラ初心者にありがちなので、装着時は必ず確認しましょう。

レンズフードの付け方は非常に簡単で、最近販売されているほとんどのレンズでは「パヨネット方式」というものを採用しています。レンズ側とレンズフード側それぞれにある印を合わせて、フードを回転するだけで取り付けられます。

レンズフードの3つの効果

では実際にレンズフードを付けた際の効果はどういったものがあるのでしょうか。大きく3つあるので、それぞれ解説していきます。

効果1.ゴーストやフレアを軽減・防止

冒頭でも説明している通り、光には不要なものが存在します。その不要な光が撮影時に入ってしまうと出来が悪くなってしまうことがあります。それがゴーストフレアというものなのですが、一概にゴーストやフレアが悪いとはいえません。それら不要な光をテクニックとして写真に残している方もいますし、あくまで基本的には、という意味です。

フレアというのは画面全体が白っぽくなる現象のことを言い、ゴーストは変な模様が写真内に出てしまう現象のことを言います。

これらを防止してくれる役割を担っているのがレンズフードということになります。ですので写真のクオリティを求める上で必要な効果となります。

効果2.レンズを破損や傷から保護してくれる

写真撮影をしていると1番お金がかかるのがレンズです。完全にピンきりですが、安くても1万2万は平気でしますし、高いと50万円以上なんてものも平気であります。そんな高いレンズなので大事に扱ってあげなければいけません。

レンズフードがあれば、レンズやカメラを落としてしまった場合でも、レンズがむき出しではない分、破損したり傷が付いたりする可能性を低めてくれます。経験したことのある人もいるかもしれませんが、レンズに傷ができたり破損したりすると、かなりテンションが下がります。。

数千円の保険だと思って、レンズを守るためにも付けておくことをおすすめします。

効果3.ガラスの写り込みを防ぐ

ホテルや展望台、水族館などのガラス越しで撮影する機会がある人には必需品です。レンズフード無しで撮影すると、光の反射で自分の姿や他の物が写り込んでしまいます。

この防止方法としてはガラスに近づくしかないのですが、そのまま近づけるとレンズがむき出しなので、傷や汚れの原因になります。そこでレンズフードを使うことでガラスに密着し光を遮り、写り込みを防ぐことに繋がるのです。

せっかく良い写真が撮れたのに、人影が写り込んでいたなんて最悪な事態は避けたいですよね。

レンズフードはいらないの?

一部ではレンズフードはいらないといった口コミもあったりします。理由としては、

  • 花形フードは遮光効果が薄い感じがする
  • レンズに傷が付いたことがないから
  • レンズ交換する度にフードもひっくり返すのが面倒くさい
  • 効果がわからない

などがあります。
もちろん撮影用途によっては全然必要ないという方もいると思いますので、それぞれの撮影スタイルに合わせて使用していくというのが1番いいのかもしれません。

実際周りのカメラを使っていて、レンズフードを付けている人に聞いても、明確に効果を熟知して付けている人は多くありません。「ただ格好いいから」という理由もちらほらいます。

もちろん効果だけでなく見栄えを気にするのも、それで撮影へのモチベーションが上がるのであれば問題ないですし、付けることで撮影時に大きなデメリットもないので、レンズフードの着脱が面倒に感じない人は、基本的に付けてもいいと思います。

まとめ

文中で「格好いいという理由でレンズフードを付ける人もいる」とお話しましたが、似たような理由で、付けていないと素人として見られがちだからという意見も少なからずあります。

単純に見ず知らずの人にそう思われるだけならまだマシなのですが、これが撮影を頼まれたときなどだと、下手そうだなと思われるのはマイナス要素が高いので、特に付けたくない理由がない人はぜひ付けることをおすすめします。値段もレンズを買うことを考えれば、数千円で購入できますし、1つ持っていても良いかもしれません。