情報の劣化が早い時代で、情報収集をいかに効率よくスピーディーに行っていくかはとても重要です。
逆に言えば、情報収集を効率的に実践することができれば、様々な面でメリットが高いと言えます。金銭面や仕事、他者よりも情報を早く入手できるというのは、自分の価値を高めるという意味では非常に高いスキルとなります。
情報弱者という言葉があるほど、情報量やスピードに重点が置かれている時代です。今回の記事では情報収集をスピーディーかつクオリティーの高い状態で収集する方法を紹介していきます。
情報収集が下手な人の特徴
世の中には大量の情報がネットやメディア上にあふれかえっています。ですので「情報を集める」ということだけを考えれば、誰でもいつでも知ることができる環境にあるのです。
ただその中でも情報収集の方法や考え方の違いで、正確さやスピードが変わってきます。情報があふれかえっている反面、正しい情報があれば、間違っている情報や薄い情報が多いのも事実です。
実際に情報収集が下手な人の特徴を4つ挙げてみます。当てはまっていれば、今回の記事で是非考え方を改めてみましょう。
- 全ての情報を知ろうとする
- 情報の優先順位がつけられていない
- 将来性を考えている
- 情報の整理が下手
1.全ての情報を知ろうとする
情報収集において1番負担が大きいのが「時間」です。時間は有限です。なにかを調べるのに何時間もかけるのと数分で終わるのとでは効率面で天と地の差が出てきます。
情報収集が下手な人の大きな特徴として、「情報は多い方が良い」と考えている点です。もちろん情報は多いに越したことはありません。ただその時に必要としている情報は限られているはずです。
「現在の日本の人口数を知りたい」と思ってリサーチしていたとしたら、現在の年月あるいは近い日のデータを見られれば目的は達成するはずです。ただ情報収集が下手な人は、調べていくうちに出てくる情報に対してこれも大事あれも大事と、本来の目的からどんどん離れていってしまうのです。
現在の日本の人口数を知りたいのに、数十年前の人口数や人口数が増えた理由などは知る必要がないですよね。覚える脳にも記憶の限界があります。なんでもかんでも情報を蓄えていったらいざ本当に重要な情報があった時、逃してしまうことになりかねません。情報は目的としたものだけに絞って集めてみましょう。
2.情報の優先順位がつけられていない
情報量が多いところから目的の情報を集めるというところまでできても、得た情報の中でしっかり優先順位をつけられていないと、時間だけがかかって大した情報を集められなかったという結果になりかねません。
情報収集の下手な人は優先順位をつけずにひたすら情報を集めて終わりにしようという特徴があります。優先順位が決まっていないと、調べている自分の頭の中でも何が1番重要なのか理解できていないことになるので効率が悪いと言えます。
3.将来性を考えている
情報収集の下手な人は「いつか役に立つのではないか」と思い、情報をストックする癖がついています。これは情報の劣化が早い現代では不毛なやり方と言っても過言ではありません。
なぜなら新しい情報は常に入れ替わっていますし、都度都度ネットで調べれば最新の情報は手に入れられます。むしろ”いつか”や”将来性”を考えてストックしておいたとしても、いざ必要になったときにはストックしている場所を覚えている保証もありません。
将来性よりも今必要な情報を集めることに注力すべきと言えるでしょう。
4.情報の整理が下手
冒頭でも述べたとおり、情報の中には薄い情報やガセ情報もあります。ですので情報を集めて満足することが1番危険で、情報収集後は情報の整理をすることがとても大事になります。
得た情報を頭の中だけで整理することができるほど優秀な方なら問題ないですが、大抵の人は得た情報は数時間数日で大方忘れてしまいますので、得た情報をどういった目的で、どのように使用して、どういった効果があるのかといったようにまとめてみることが大事です。
効率的な情報収集方法
では実際にどういった方法で情報収集を実践していくことが、1番効率的なのか紹介していきます。この数十年で情報の集め方も大きく変わってきました。
昔はそもそも人伝えの情報しかなかったところから、新聞がはじまり、ラジオがはじまり、テレビがはじまり、そしてネットがはじまり、SNSというサービスも普及してきました。この中の1つだけのツールしか使っていないという方はいないと思いますが、今後はどのメディア収集も環境や知りたい情報によって使い分けていく必要があります。
1.目的と意見を持ってから情報収集を行う
情報収集する上で絶対に必要なものは目的です。自分が何を知りたいのかということです。当たり前にように聞こえるかもしれませんが、意外とできていない人が多いです。
目的をしっかり持っていないとまさにネットサーフィン状態になります。情報という波にどんどん流されていくことになります。例えば、最初は「情報の集め方」ということを知りたくて調べ始めたのに、次々と現れてくる他の情報に目を奪われ、最終的には全く違ったことを行っていたなんてことは、みなさんも経験あるのではないでしょうか。
このように目的がしっかり定まって意識しておかないと、求めている情報から離れていきますし、時間だけが経過していきとても効率的とは言えません。
またリサーチ前に、ある程度自分の意見を持っておくことも重要です。事前に自分の意見はこうだと決めておくことで、実際に調べた結果、自分の意見とどう違ったのかということを比較することで、考え方を改めることないしは思考の成長にも繋がります。
2.情報は絞って優先順位を決める
情報収集が下手な人の特徴でも紹介しましたが、貴重な情報をいかに自分に集めるには、無駄な情報のインプットは避けて、貴重な情報だけに絞って集めることが大事です。
そして情報を集めるだけで終わりにするのではなく、そこから何が1番大事なのか優先順位をつけていくことで、時間の効率化にも繋がってきます。
情報収集する際は必ず「今の自分にとって必要な情報は●●。調べた結果について1番大事な情報は▲▲で次に大事なのは◾◾。」といったような意識付けを徹底していきましょう。そうすることで効率的な情報収集に繋がっていきます。
3.トレンド情報収集なら断然SNS
SNSは若者だけのツールと考えている方は多いですが、そんなことはありません。もちろんネット上でのコミュニケーションを行う場というのが大目的ではありますが、今やSNSは情報収集する上でも欠かせないツールとなっています。
例えば、美味しかった食事や綺麗な場所などの、俗に言う「インスタ映え」の写真を載せているイメージが強いInstagram。ここでも情報収集はできます。というよりも今流行りのトレンドを知りたいのであればInstagramは是非使いましょう。
少し前までは、美味しいレストランを探そうと思ったら食べログやぐるなびを調べてお店選びをしていた人が多かったと思います。ただ最近はInstagram上で検索して、実際に食事しているシーンの写真や感想などを見てお店へ行く人も多いようです。
ここはまさにSNSの特徴とも言えるのですが、SNSでは友人やある程度親しい人が繋がっていたり、仲良くなくても個人の情報が見えている状態です。食べログやぐるなびとに載っている「口コミ」は、Instagramでの投稿に当たり、さらに親近感もあるので「この人が言っているのなら行ってみよう」という行動につながりやすいのです。
若干話しがずれましたが、同じSNSでは大手のTwitterもトレンドに強いです。Twitterは140文字という制限があることも相まって、情報量をコンパクトにまとめてある傾向にあります。その分情報が流れていくのも早いですが、誰でも手軽に瞬時に情報発信できるため、すぐに知りたい情報という点で言えば、Twitterがトップクラスでスピーディーだと言えます。
4.広告に惑わされない知識をつける
情報が多いということは、その流れに乗りたい企業も多いのは自然の状況です。人が集まるところほど広告効果は高い(一概には言えませんが)ためです。
ただその広告が過剰な演出や誇大情報を流していたりすると、閲覧者は混乱してしまいますし、情報収集としては大きなノイズとなってしまうこともあります。
ネット上では「ステマ」という言葉が流行りましたが、これも閲覧者の頭を混乱させる要因になります。ステマとはステルスマーケティングの略で、宣伝であることを隠して宣伝を行うという意味があります。例えばステマによって、いかにも消費者が使ったかの感想を演出したり、中立的な立場で説明しているように紹介しているが実は広告を出している企業の内容だったりと、情報に偏向があるため、正しい情報とは言えないのです。
こういった広告に惑わされないようにするには、広告会社やIT系の仕事に就いていれば知識はついていくのですが、普段からあまり関わりのない方からすると、言い過ぎかもしれませんが簡単に洗脳されてしまいます。
情報収集を効率的に行っていきたいのであれば、どういった広告の種類があり、どのように閲覧者を集めているのかといった部分の知識を知っておいた方がいいです。
まとめ
情報収集と一言で言っても、様々な方法があり、一概にこのやり方がベストだとは言えません。ただある程度のベースとなるネットや広告の知識を持っておくことで、効率的に情報収集ができるようになります。
今後情報を集めると言ったことがなくなることはないでしょう。ですので情報収集を効率的に行えるようになる知識は必須と言えます。
また活用できる範囲も広いです。ビジネス面や趣味、金銭面や困り事など。自分の身を守るのは情報と言っても過言ではないくらい大事なことです。
しっかりとした正しい情報を得るためにも身に着けておきたいスキルだと思います。