就活をしている新卒も、転職活動をしている人も、必ず通る道が面接です。ここを克服しない限り、職に就くことは不可能です。
そこで今回は、自分を良く見せるコツやノウハウというよりも、失敗しないための、いわばマイナス評価にならないようにするための方法を紹介していきます。
実際に人事として面接に入っている経験談も含めて、わかりやすく紹介していきます。
1.面接先の企業のことを調べていない
これは論外です。
どんなに過密に面接が入っていても、面接先の企業の情報はしっかり調べていきましょう。
ちなみに、調べていないという理由だけで、落ちていった新卒や、候補者の方をたくさん見てきました。これは非常にもったいないです。
なぜなら、誰しも得られる情報は平等の中、リサーチと勉強を怠ったがために起きた合否結果だからです。避けられることのできた失敗ですね。
調べる内容としては、面接先企業の行っている事業内容や、経営理念、社長の挨拶など。とくに自分が志望している事業部の業務内容は確実に覚えていったほうが良いでしょう。
面接官からすると、自社の事業内容を聞いて答えられなかったりすると、「なんでウチ受けたの?」といった気持ちになります。準備は大事ですよ。
2.最低限のビジネスマナーができていない
重度は面接を受ける会社によっても変わってきますが、基本的なビジネスマナーができていない人は、最初から印象がマイナスからスタートします。
採用候補者(あなた)が来社すると、
受付で担当者を電話の内線などで呼び、面接を行う個室に通されます。この内線でお願いする時から面接の印象づけは始まっています。
挨拶や電話対応が不適切だったり、違和感を感じると、電話を取った人から面接官に伝わることもあります。
部屋へ通してもらい面接官が来るまで、立って待っているだけでも印象は良くなります。また細かい所だと、面接官が「どうぞ」と言って、椅子に腰を掛けるという流れをできていない方も結構多いですね。
なかには面接官が部屋に入ってきて、自己紹介しているのにもかかわらず、座ったままお辞儀し挨拶している人を見ると、それだけで面接への意欲も下がりますし、当然常識のない人というレッテルを貼られます。
教科書に載っている基礎的な部分でも良いので、ビジネスマナーはある程度身につけてから、面接に望みましょう。
3.面接でやってはいけない言動(姿勢)
面接の会話では、慣れてくると少しずつ素の部分が出てきてしまうものです。
慣れてきた時に、自分では気付いていなかったけど、知らず知らずに失礼な言動や姿勢になってしまっている場合があります。いくつか挙げますので自分に当てはまっているか確認してみてください。
- 「うん」と相槌する
- 足(手)を組む
- 背もたれに寄り掛かる
- 髪をいじる
- ガキ言葉を使う
- 面接官の話に対して興味がなさそう
- 1聞かれて5話す
などです。
正直まだまだ挙げきれていないことがあります。今後もう少し深掘りした記事も別で作りたいと思います。
「うん」といった安易な返事や、ガキ言葉と言われている「マジ」「めっちゃ」などの言葉は、頭が悪そうに見られるので気をつけましょう。
髪をいじったり、背もたれに寄りかかったり、足(手)を組むなどの姿勢部分でも、面接官はしっかり見ていますので、今その習慣が付いてしまっているのなら、面接までには治しておきましょう。
あとは、話し過ぎもよくありません。
面接官が聞いている質問に対して、それ以上の情報で返されても、面接官としては苦痛に感じてしまうだけですし、あなたの会話術を見られている場面であれば、評価が下がることにもなるので気をつけましょう。
4.面接官の質問を最後まで聞かない
これは面接どうのこうのという話ではなくて、聴く力が根本的に足りないという事です。
面接官があなたに質問をしている最中に、言葉を遮って答えたりするのは、聴く力が無いということになります。相手のことを最後までしっかり話しを聞いてあげる、思いやりを持つことが大切です。
聴く力のない人は、面接官だけでなく、周りの友人にも嫌がられてしまいますよ。緊張してしまい、そうなってしまうこともあると思いますが、そこはしっかり我慢して、面接官が話し終わるのをじっと待ってから答えられるようにしましょう。
5.「はい」「いいえ」の答えで終わる
面接官に質問をされて、
あなたの回答が「はい」もしくは「いいえ」だけで終わるというのは、あまり印象的によろしくありません。
確かに「はい」や「いいえ」で終わるような質問もあります。ただ、そこは無理矢理にでも、その後に自分の言葉を乗せて回答しましょう。でないと、面接官側に「答える気無いのか」と思われたり、面接官が聞きたいことを聞けないという事態になり、あなたの良い所もしっかり面接官に届かなくなってしまうので、非常にもったいないです。
一言返事の回答はしないようにしましょう。
6.面接中の逆質問がない
面接で一通り面接官からの質問が終わると、あなたに「弊社に関して何か質問はありますか?」といった、いわば逆質問が飛んできます。
逆質問された際に必ず何人かいるのが、「特にありません」と答える人です。これはわざわざ面接を受けに行っているのに、「御社には興味がありません」と言っているようなものです。
面接の内容は悪くなかったのに、
この最後の逆質問で、イメージが悪くなってしまった人を何人も見てきました。
また「面接中にいろいろ聞けたので、今は特にありません」と言う方もいます。これは、本当に聞くことがなくて、面接官に対してのフォローのつもりで言っていることなのかもしれませんが、これも「特にありません」ほどではありませんが、イメージはよくないです。
面接官からすると、「あまりウチに興味がないのかな」という捉え方をされるケースが多いです。非常にもったいないです。面接はお互いに相思相愛で結ばれる、いわば、お見合いのようなものです。あなたに興味がありますよという気の使い方は、面倒くさく感じるかもしれませんが、しっかり行っておくことをおすすめします。
面接時の逆質問は、なんでも良いので、必ず何か質問する癖をつけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ご紹介した6つのことは、面接中には絶対しないようにしてくださいね。
あなたにも必ず魅力があります。
こんな小さなことで、あなたの魅力や良い所が面接官に伝わらないのは、あなたにとっても面接官にとっても非常にもったいないことです。
この6つをしっかり頭に入れて、
さっそく面接で使ってみてください。