カメラメーカー「ソニー」の特徴や評価を徹底分析

フルサイズのミラーレスカメラ、α7シリーズの躍進が話題となっているソニー(SONY)。最近のミラーレスカメラの人気はソニーが湧き起こしたと言っても過言でもありません。

デジタル機器では業界最大手のソニーだからこそ作れるカメラの魅力があります。

今回はそんなカメラメーカー「ソニー」としての特徴や評価を余すところなく紹介していきたいと思います。

ソニーのカメラを検討している人はぜひ参考にしてみてください。

カメラメーカー「ソニー」の歴史

映画やテレビなどで使われる映像撮影機材では業界シェア1位の力を持ち、確かな技術力を示しています。

今でこそカメラメーカーとしてトップクラスの技術を見せつけていますが、もともとはテレビやスマートフォン、パソコン、音楽プレイヤー、ゲーム機など革新的な技術で世の中を圧倒してきた実績があります。それらの実績やノウハウを元に作られているカメラなので、高い評価を受けるようになりました。

ソニーとαシリーズの歴史

カメラメーカーソニーとしての代名詞ともなっているαシリーズですが、元々は違う会社が扱っていたシリーズでした。

はじめは1985年にミノルタというカメラメーカーが開発したものでした。その第一号となるのが「α-7000」という機種です。世界初のオートフォーカス機能を搭載した一眼レフカメラでした。

そんなミノルタはコニカというカメラメーカーと経営統合し、コニカミノルタという新しいカメラメーカーとして生まれ変わりました。ただ不採算事業を理由に、2006年にはカメラ事業から撤退しています。その際にαシリーズの技術および技術者、工場などを引き継いだのがソニーというわけです。

同年2006年には、ソニーとして初となるαシリーズの「α100」が発売されました。従来のαシリーズから受け継いできたボディ内蔵手ぶれ補正の機能はもちろん、一眼レフカメラの問題点となっていた撮像面へのゴミ問題に対応したアンチダスト機能も搭載し、ソニーブランドとしての強みを見せつけました。

その後もαシリーズは、小型化や高速連写、高機能化とカメラメーカーとしての地位を確立していきました。

そして2013年には今でこそ聞き馴染みのある「α7R」や「α7」機器の発売に至りました。2014年にはフルサイズミラーレスとして世界初となる5軸手ブレ補正を搭載したα7Ⅱが発売されました。小型ボディなのに、フルサイズ対応でボディ内に手ブレ補正機能、そして最近増えてきた瞳AFも備わっている、そんな魅力だらけの商品です。

2016年には「カメラグランプリ2016」でソニーのα7R IIが大賞に選ばれました。続いて2018年の「カメラグランプリ2018」でもα9が受賞し、審査員の多くから「未来への可能性を感じる」と言わしめたほどの評価を受けています。

ソニーと言えばフルサイズミラーレス一眼

ソニーとフルサイズミラーレス一眼。ソニーのカメラを語る上では、決して外すことのできないキーワードです。2019年の現在フルサイズミラーレスでは1人勝ち状態と言っても過言ではありません。

ソニーから販売されているフルサイズミラーレスはα9とα7シリーズのみとなります。

  • α9
  • α7RⅡ、α7RⅢ
  • α7Ⅱ、α7Ⅲ
  • α7SⅡ

上記の4つのラインナップとなります。

α9はプロフェッショナル向けのモデルになっていて、ソニーがプロスポーツカメラ市場に参入した初めてのミラーレスカメラです。αシリーズでは高速撮影に特化しています。そのため連続撮影可能コマ数もRAWで241枚と他αシリーズを凌駕しています。

α7Rも同じくプロフェッショナル・ハイアマチュア向けに出された、解像度の高い機種となっています。α7,α9シリーズでは画素数が最も高い約4240万画素となっています。ちなみにα7RのRは高解像度を意味するResolutionの略となっています。

α7はエントリーモデルなどの初心者向けの機種から、ステップアップした中級機種になります。身近に楽しめるフルサイズミラーレス一眼レフとして、夜に広めた立役者になります。価格帯もフルサイズのαシリーズでは最も安くなっています。

α7Sは、画素数を1220万画素と抑えることで、高感度性能を高め、ノイズを減らした機種になります。ISO感度も102400と他αシリーズの機種よりも圧倒的に高いです。

カメラメーカー「ソニー」としての評価

αシリーズが好調のソニーですが、実際にソニーユーザーやカメラ業界ではどのような評価をされているのでしょうか。

先程も述べたとおり、フルサイズミラーレス市場では現状ソニーの1人勝ち状態です。エントリー機を購入する値段で高性能な機能や画質を持つα7Ⅲを手に入れられるとなれば、人気も当然続きます。

以下、ネット上でのソニーに対しての評価をまとめました。

  • カメラメーカーの中でもソニーの将来性への期待値が高い
  • ソニーは5年も前からフルサイズミラーレスを始めているため、他メーカーが今からでは追いつけなさそう
  • シャッター音がポートレート撮影では気持ち良い
  • ソニーのαシリーズは、フルサイズとしてはマウント径が小さい
  • 第3世代のαシリーズは、まだまだ他社に負けていない
  • サイレントシャッターはシャッター音が出せないシーンで便利
  • イメージセンサーの性能が他社を圧倒している
  • オールドレンズを使用したいのならαシリーズがおすすめ
  • カメラとしての質は高いが、操作性をもう少し上げてほしい

事実として、ソニーのセンサーや機能面に関しては、各著名人や写真家も話しているように、高く評価されています。またカメラグランプリ2018でも、審査員から将来性を感じると評価されていました。

革新的な技術を第一線で発信していくメーカーとして、カメラ業界をいずれはもっと席巻していくように感じています。

今後カメラメーカーとしてのソニーは、更に拡大していくフルサイズミラーレス一眼の市場で、もっと評価されていくのではないでしょうか。

まとめ

他の大手カメラメーカー、キヤノンとニコンに追随する形ではありますが、「家電製品のソニー」から「カメラメーカーのソニー」として変貌していく姿を見るのは、ソニーユーザーから見ても嬉しいものがあります。

カメラ業界も、これから更にミラーレス一眼レフに力を入れていくと思われるので、必然的にソニーもその中で更に質の高い製品を開発していくでしょう。ソニーの大きな強みとして、今までの家電製品などで培ってきたノウハウがたくさんあります。

そこを上手く活かし、ゆくゆくは「カメラメーカーのソニー」としてのブランドを確立してほしいと思います。