フルーツの中でも果汁たっぷりで人気も高い桃。
欧米では女性を褒めるときに「She is a Peach」という言葉があるほどです。直訳すると「彼女は桃です」となり、彼女は美しく健康的な女性という意味合いだそうです。
美味しいだけでなく香りも良く、おっとりしてしまうような甘さを持つ芳醇な桃は、虜になってしまうのもうなずけます。そんな桃の栄養、美容効果や健康効果について紹介していきます。
桃の栄養成分は?
桃は90%が水分でできている果物です。旬も夏なので、夏の暑い時期にはピッタリの果物となっています。
同じ時期にはキウイもおすすめです。キウイについては以下の記事にもまとめてあるので参考にしてみてください。果物の女王と呼ばれているほど栄養価の高い果物なので、美容効果も裏切りません。
桃の主成分は「ショ糖」と呼ばれる糖質になります。糖質の他には食物繊維を多く含んでいます。他の栄養素としては以下の一覧になります。
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
- パントテン酸
- 葉酸
- ペクチン
- カリウム
- ナイアシン
- クエン酸
- クマリン
- カテキン
- ケンフェロール
- アントシアニン系色素(クリサンテミン)
ざっと出しただけでもこれだけの栄養素を含んでいます。
美容効果だけでなく、健康面での効果も期待できる果物です。
では実際に女性に嬉しい、桃の美容効果についても見ていきましょう。
桃の美容効果は?
桃の果肉は皮膚に潤いを与えてくれるため、肌を若々しく保ち美容にも良いと言われています。
また果肉だけでなく、桃の皮にも栄養や美肌効果があることは知っていましたか?桃の皮は食べられます。皮にはカテキンというお茶の成分に入っているものと同じ成分が含まれています。そのカテキンには強い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の増加を防ぐ働きをしてくれます。よって健康な肌や若々しい体作りを手伝ってくれます。
ただ皮を食べなくても桃の果実自体に豊富な美容効果があるので、美容力向上のためにもとても役に立つ果物なのです。
美容効果1 血行不良・むくみ対策
桃が含んでいるカリウムの量はスイカの約1.5倍です。カリウムは血圧を下げる作用があるので高血圧の予防に効果があるのと、水分代謝の促進も行ってくれるのでむくみ対策に効果的です。
また桃の魅力の一つとして香りがありますが、この香りにもクマリンという成分が含まれており、抗酸化作用や抗血液凝固作用があるので血行不良対策としても期待できます。
このカリウムとクマリンの働きでカラダに溜まった余分な水分や老廃物を排出してくれます。
美容効果2 整腸・便秘予防
桃には100g中1.3gの食物繊維があり、バナナよりも豊富に含まれています。
中でも水溶性食物繊維であるペクチンが1.3g中0.6gを含んでいるほど豊富にあります。ペクチンは腸内の善玉菌である乳酸菌を増やし、腸の調子を整えてくれる役割があります。
美容効果3 アンチエイジングや美肌効果
桃にはビタミンCが多く含まれているので肌を綺麗にしてくれますし、ビタミンEにはシミやそばかすの予防効果もあります。
さらに桃の果汁には皮膚代謝促進・保湿作用があり、桃の葉エキスにはタンニン・フェノール・アミノ酸・フラボノイドなどを含んでおり抗炎症・抗菌・抗菌化作用があると言われているのでアンチエイジング効果にも期待ができます。中国では「長寿の果物」と呼ばれているほどです。
桃の効果的な食べ方
桃は脂溶性ビタミンのビタミンEを豊富に含んでいるので、脂質を含んだ食材と一緒に摂取することで吸収される効果がより上がります。
例えばチーズやヨーグルトがおすすめです。ヨーグルトは「脂肪0」のものが販売されていますが、吸収率という観点から見ると悪いので、脂質が含まれているものを選びましょう。ヨーグルトの中にカットした桃を混ぜて一緒に食べるのも良いですし、一時期話題になった桃モッツァレラのように、桃とモッツァレラチーズを組み合わせた料理も美味しくておすすめです。
ただ桃に含まれている成分のビタミンCやナイアシンは水溶性ビタミンとなるため、体内に溜めておくことはできません。ですので必要以上の摂取は排出されてしまうので意味を持ちませんし、むしろカロリーの過剰摂取にもつながるので毎日少しずつ食べることをおすすめします。
まとめ
桃を好きな人は多いと思います。美味しく且つ健康や美容にも良いのは、女性にとっては願ったり叶ったりです。
ただどんな食事でも言えることですが、食べ過ぎはカロリーの過剰な摂取となり逆効果になります。何事もバランスが大事です。
また桃の香りにはリラックス効果もあるので、日常的に桃の香りがする芳香剤を置いておいてもいいかもしれませんね。