こんにちは^^
kuromaru(@Self_spec)です。
FP2級や3級の試験問題において、
頻出問題はいくつかありますが、
その中でも回答に困る問題で多いのが、
今回紹介する6つの係数ではないでしょうか。
似たような名称、意味合いで
なかなか頭に入らず
困っている方も多いと思います。
そこで今回は誰でもわかりやすく、
頭に残りやすい係数の覚え方をご共有しますので、是非試験勉強の参考になればと思います。
そもそも係数とは
覚え方を知る前に、
まずは「係数とはなんぞや」という
基本の部分を今一度おさらいしましょう。
わかりやすく説明すると
係数とは年利の計算を楽にしてくれる数値のことを指します。
※年利とは1年間で支払う利息のことです。
年利については
以下の記事を参考にしてみて下さい。
非常にわかりやすく解説していますので
実はイマイチ理解できていなかったという方でも頭に入ってきやすいかと思います。
複利については
別の記事にてまた作成しますので
楽しみにしておいてください。
話は逸れましたが、
係数はそういった年利の複雑な計算を楽にしてくれる役割があります。
そしてこの係数はFPについて勉強していく上で
とても重要な要素にあります。
FP自体の役割としては、
お金の不安をなくしてあげることがそもそもの役割ということはおわかりいただけるかと思います。
そうなるとライフイベント表や
キャッシュフロー表を駆使し、
様々なお金のシミュレーションをしないといけません。
例えば、
「将来どのくらいのお金が必要になるか」
「将来必要なお金のために今からどれだけのお金を運用すればいいか」
など計算しなくてはいけない場面がたくさん出てきます。
そうなった際に便利になってくるのが
この後紹介する6つの係数となります。
本来であれば
いろんな運用パターンや状況が考えられるので
計算が難しくなるのですが、
この6つの係数を駆使することで、
計算がより簡単にできて
目的の数字を算出することができるようになるのです。
6つの係数
それでは実際に
6つの係数の意味について
わかりやすく解説していきます。
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
すでにご存じの方も
復習がてら確認してみて下さい。
早く覚え方を知りたいという方は
次の「係数の覚え方」まで飛んでもらって問題ございません。
1.終価係数
終価係数とは
わかりやすく言うと
現在保有している金融資産を
一定の利率で複利運用した場合、
将来いくらになっているのかを
計算する際に使う係数となります。
■計算方法
将来の金融資産=現在の金融資産×終価係数
2.現価係数
現価係数とは
将来の必要(目標)金額を得るために、
現段階で元本がいくら必要かを
計算するための係数となります。
■計算方法
現在の必要金額=将来の必要(目標)金額×現価係数
3.年金終価係数
年金終価係数とは
毎年一定額を複利運用しながら
積み立てをしていった場合、
将来の積立合計額はいくらになっているかを
計算するための係数です。
■計算方法
将来の積立合計額=毎年の積立額×年金終価係数
4.減債基金係数
減債基金係数とは
積み立てで目標額を貯めるために必要な
毎年の積立金額を計算するための係数です。
■計算方法
毎年の必要積立額=将来の目標額×減債基金係数
5.年金現価係数
年金現価係数とは
目標年金額を毎年受け取るために
現在必要な元本(年金原資)を求める計算で使用する係数です。
■計算方法
必要な元本(年金原資)=毎年受け取る年金額×年金現価係数
6.資本回収係数
資本回収係数とは
保有している資産額を
毎年一定金額を一定期間取り崩していく際、
年金として受け取れる額を求める計算時に使用する係数です。
また利息を含めた借入額の
毎年の返済額を計算する際にも使用します。
■計算方法
毎年の受取年金額=保有している資産額×資本回収係数
係数の覚え方
では係数の意味を理解したところで、
実際にどのように係数を覚えていくか
というところを紹介していきます。
係数の名称「前半」を意識して覚える
6つの係数の名称は
全て「●●係数」となっています。
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
なので太字になっている、
残りの前半文字を分解して
それぞれのキーワードを覚えようというのが
1つ目の係数の覚え方になります。
- 終価:最終(将来)的な金額を求める
- 現価:現在の金額を求める
- 年金:毎年同じ金額のキャッシュフローが生じている
- 資本回収:お金を貸しつける側の視点
- 基金:積立を求める
実際に当てはめると以下のようになります。
終価係数:最終的な金額を求める(終価)係数
現価係数:現在の金額を求める(現価)係数
年金終価係数:毎年同額のキャッシュフローが発生していて(年金)、最終的な金額を求める(終価)係数
年金現価係数:毎年同額のキャッシュフローが発生していて(年金)、現在の金額を求める(現価)係数
資本回収係数:お金を貸しつける側の視点(資本回収)で考える係数
減債基金係数:目標額を貯めるために必要な毎年の積立額を求める係数
●●係数という名称自体を覚えると、
なかなか難しく感じますが、
このように名称のキーワードを分解して
意味をしっかり理解することで、頭にしっかり記憶して覚えていくことができるようになります。
まとめ
FP試験において
係数を覚えるのはなかなか大きな壁となります。
ここを理由に挫折する人も多いようです。
少しでもこの記事があなたの勉強の力になれば幸いです。
ではまた。