脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が原因ということが最近わかってきました。
菌と言うからには人にうつったりするのでしょうか?
今回は、披露性皮膚炎の原因であるマラセチア菌とはどういった菌なのか、人にうつることはあるのかといった点を紹介していきたいと思います。
脂漏性皮膚炎の原因はマラセチア菌
今まで脂漏性皮膚炎の原因は、生活習慣や食生活の乱れ、ビタミン不足にストレス、ホルモンバランスの乱れなどが原因とされてきました。もちろんこれらも原因として十分考えられますが、近年さらに有力な原因として挙げられているのが、今回の本題ともなるマラセチアと呼ばれる真菌(カビ)になります。
このマラセチア菌は、皮脂や汗などの分泌物が増えることで、それらの成分をエサにして増殖していくと考えられています。
睡眠不足や食生活の乱れが皮脂の過剰分泌に繋がり、結果的にマラセチア菌の増殖を助長することになるのです。
そしてマラセチア菌が増殖することで、脂漏性皮膚炎の症状の特徴でもある、赤ら顔などの炎症になってしまうのです。
マラセチア菌が増殖する原因をまとめると以下のようになります。
- アルコール飲料の摂取
- 肌に触れる柔軟剤や洗剤など
- 紫外線
- ストレス
- 油分や糖分の多い食事
- 辛い刺激の強い食事
脂漏性皮膚炎は人にうつる?
マラセチア菌をカビと聞くと、他の人に映ってしまうのではないかと感じてしまう人も多いことでしょう。結論から話すと、マラセチア菌は人にうつりません。
マラセチア菌は常在菌で、どんな人にもいる真菌です。普段はバクテリアなどから皮膚を守っています。ただ様々な要因が重なることで、マラセチア菌が異常増殖し、皮膚の炎症を引き起こして脂漏性皮膚炎を発症するのです。
うつらないとは言え、かゆみや炎症は日常的に起きますし、そのまま放置しておくわけにもいきません。
マラセチア菌を抑えて脂漏性皮膚炎を治療する
脂漏性皮膚炎を完治するために、まずは原因の大元でもあるマラセチア菌を抑えることから始めてみましょう。
マラセチア菌を抑える方法として、以下の方法が挙げられます。
- 食生活の見直し
- 使用している洗剤を変える
- 抗真菌剤や抗炎症剤を使用
- ビタミン剤を服用
- 睡眠不足の解消
- ストレスの軽減
- 肌を清潔にする
食習慣はバランスの整った食事にしましょう。脂質や糖質が少なくて、ビタミン群を意識して摂取するようにします。あとは緑黄色野菜も多めに食べましょう。
現在使用している洗顔剤やボディーソーブ、シャンプー等はあなたの肌に合っていますか?脂漏性皮膚炎の肌状態に合っていないものを使っていると、ますます症状は悪化してしまうことがあります。脂漏性皮膚炎と相性の良い抗真菌剤の入ったシャンプーを使用してみると良いでしょう。
皮膚科へ行って診察をしてもらえば、抗真菌剤や抗炎症剤を出してくれます。お医者さんに正しい薬を出してもらうことで、脂漏性皮膚炎完治へのスピードを上げるのもいいでしょう。
またビタミンB群やビタミンCは、皮膚の代謝を改善し、ダメージの回復を早めてくれます。日頃からサプリメントや食事で摂るようにしましょう。
ちなみにビタミンCを摂るのなら、果物の女王とも言われているキウイはとてもおすすめです。以下の記事でキウイの凄さを説明しているので参考にしてみてください。
睡眠もお肌の大敵だというのは、多くの人が知っていることだと思います。睡眠不足になるだけで、皮膚の抵抗力を低下させてしまいます。夜更かしは避けるべきです。
ストレスを受けることで体の免疫機能が下がり、脂漏性皮膚炎の悪化につながることもあります。運動や趣味などストレスを発散できることをたくさん行ってみることが大切です。
そしてとても大切なのが、常にお肌を清潔に保つということです。毎日しっかり入浴し、患部を清潔にしましょう。ただ過剰なシャンプーや洗顔は、過剰な皮脂洗浄と乾燥肌にも繋がります。洗い過ぎには注意です。
まとめ
マラセチア菌はカビではありますが、誰にでもいる常在菌です。人にうつることはありません。
ただ脂漏性皮膚炎の原因の1つです。日頃の細かい気を使った日常生活が脂漏性皮膚炎の治療へと繋がっていきます。
根気が必要な病気ではありますが、治っている人もいるのも事実です。ネガティブにならずに継続していきましょう。